書くとは、頭の中の「ぐるぐる」を翻訳すること

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」から学んだことまとめ。本書は、ライターが文章の書き方についてレクチャーしている本である。 4つの講義に分けて、書く技術を解説している。 自分の気持ちや考えを文章だけで伝えるための「書く」技術について丁寧に書かれている。

Kauzmichi Shirai

きかっけ すらすら書きたい

もっと何かを残したいと思う。
日々の自分の思想・考え・感覚を何らかの形で残したい。
また、本や勉強会で学んだことを、簡潔にまとめておきたいとも思う。
ブログを始めたのも、そんな理由だった。
しかし、ブログがなかなか続かない。
色々と、続かない理由はあるのだろうが、まず文章を書くことに苦手意識が昔からあった。
なので、それを打開したいと思い、”20歳の自分に受けさせたい文章講義”という本を読んでみた。

書く = 考える

本書は、ライターが文章の書き方についてレクチャーしている本である。
4つの講義に分けて、書く技術を解説している。
自分の気持ちや考えを文章だけで伝えるための「書く」技術について丁寧に書かれている。

本書を読んで、もっと頭を使わないといけないと実感した。
期待していたテクニカルな話も多少はあったが、本書は「書くこと=考えること」であることを示してくれた。

” 頭の中の「ぐるぐる」を伝わる言葉に翻訳したものが文章”

なにかモヤモヤした自分の思いを「書く」行為でアウトプットし、明確にする。
それが、頭の中の「ぐるぐる」を翻訳することである。
このとき、「書く」行為は「考える」行為なのだ。
書くとは自分の頭の中を整理し、再構築し、アウトプットする作業のことである。
ただスラスラと文字を書いていく行為ではないのだ。

書くことについてのルールを学べば、もっと楽に、書きたい文章を書けると思っていた。
シンプルなルールやステップが示されれば、楽になるからだ。

しかし、書けないのは、考えていないからだと認識した。
書くテクニックばかり追っていて、考えることを忘れていた。
当たり前のようだか、自分は「書く」行為ばかり気にしていて、落ち着いて自分が何を考えているのかを見失っていたように思う。
なので、書けないなぁと手が止まってしまっていた。
本書の文章を借りると、「うまく書けずにいる人は”翻訳”の意識が足りない」の状態であった。

視覚的リズムを出すテクニック

すぐに活かせそうな内容も本書にはあり、それが視覚的リズムを出すテクニックである。
読者に「なんか読みやすそう」と思ってもらえるように、視覚的リズムが必要だと筆者は述べている。
この視覚的リズムを出すために次の3つのステップが大事であると書かれている。
読みやすい文章を書くテクニックとして、次の3つのステップをメモしておく。

  1. 句読点の打ち方
    • 1行に1つ必ず入れる。
  2. 改行のタイミング
    • 最大5行あたりをメドに改行
  3. 漢字とひらがなのバランス
    • 漢字だけだと圧迫感、ひらがなだけでも圧迫感がある
    • バランスが大事
    • 漢字がないと引き締まらない

まとめ 書くことで理解できる

自分が想像していた「書く」行為より、「考える」行為を本書から学んだ。
アウトプットしようとして、この本について文章を書くと、新しい疑問が出て、また本を読む。
読む –> 書くを繰り返し、理解が深まっていく感覚がした。

“「書く」というプロセスを通過した人間とそうでない人間では、対象についての理解度がまったく違うのだ”

本の要点をまとめるブログを素早くかけるようになればいいかなと考えて、本書を買ったが、結果それには活きない内容だった。
しかし、ただ「書く」行為の枠を超えて「考える」行為について学び、とても有意義な本だった。
まだまだできていないが、定期的に読んだ本について書き、理解を深めたいと思う。

奥田民生の話

頭の中の「ぐるぐる」を伝える話で、奥田民生のcustomという曲が本書の序盤に取り上げられていて、これががすごく印象的だった。
customで「伝えたいことが そりゃ僕にだったあるんだ」「頭の中が見せれるなら見せるんだ」と歌い、伝える方法として「だから目を閉じて 黙って 閃いて 気持ち込めて 適当なタイトルでギターを弾いてみました」と歌っている。
奥田民生は、頭の中の「ぐるぐる」を伝えるために、ギターを弾く選択をしたのだ。
そして曲終盤では、ギターが鳴り響く。
ところどころ歌詞は超テキトーで「アメリカ ジャマイカ インドネシア エチオピア」とか歌っている。 言葉(歌詞)だけで、自分の伝えたいことを伝えようとしているわけではないんだ。
言葉を書くということは、自分の頭の中を翻訳する手段の1つに過ぎないと思った。